『宇宙に知的生命体は存在するのか』:雨読夜話

ここでは、「『宇宙に知的生命体は存在するのか』」 に関する記事を紹介しています。
宇宙に知的生命体は存在するのか (ウェッジ選書)
宇宙に知的生命体は存在するのか (ウェッジ選書)
佐藤 勝彦 (編著)
ウェッジ 2008-01

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宇宙探査や地球外生命体の探査について書かれている本。
以下のように、順を追った4章構成になっている。
  1. 「太陽系探査-私たちの太陽系を探る」 佐々木晶(国立天文台)
  2. 「太陽系外惑星探査」 田村元秀(国立天文台)
  3. 「地球外生命を探す」 平林久(宇宙航空研究開発機構)
  4. 「宇宙論的生命体と人間の未来」 佐藤勝彦(東京大学)


1章では火星探査と、冥王星などの太陽系外縁天体の探査という2テーマに多くページが割かれている。
目視が何とか可能な土星までを生の世界、天王星や海王星を境界、さらに外を黄泉の世界と例えると、外縁天体を従えた冥王というイメージはなかなか面白いと思う。

2章は系外惑星の探査方法や見つかりやすい惑星のサイズ(地球の5倍以上でなければ難しい)、直接観測への取り組み(恒星の影響を除く仕組み、人工衛星を組み合わせた望遠鏡)などについて書かれている。

3章が最も私にとって目新しかったところで、電波で宇宙を探る電波天文学やSETI探査について書かれている。
元素が電波を出しているという話や、可視光で見える宇宙と電波で見える宇宙の違いが興味深い。
また、宇宙は4%しか分かっていないという話は聞いたことがあったが、それ以外の部分がダークマターとダークエネルギーに分かれるとは知らなかった。

4章は物理学者のダイソンなどの学説を引用し、物理学や確率などの視点から宇宙に知的生命体がいるかどうかの議論を紹介している。
物理学者では知的生命体がいると考える人が多く、生物学者では否定的な人が多いという傾向や、宇宙にはさまざまな形成パターンが存在しうるという考え方、中性子星に生命体が存在する場合はどのような生態となるかといった、大きなスケールの話がなされている。

ところどころ理解がついていけない部分もあったが、宇宙や知的生命体について刺激的な内容が書かれていて面白かった。



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