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『天界・魔界に生きる幻想生物事典』:雨読夜話

ここでは、「『天界・魔界に生きる幻想生物事典』」 に関する記事を紹介しています。
天界・魔界に生きる幻想生物事典 (コスモ文庫)
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世界の神話研究会
永岡書店 2008-05-10

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神々や英雄、神獣、悪魔、怪物といった幻想生物を紹介・解説している作品。
ヨーロッパやアジア、中南米など幅広い神話や伝説から取られている。

日本神話、ギリシア神話、北欧神話あたりの神々はほぼ知っていたが、それ以外で知らなかったキャラクターをいくつも見つけることができた。

特に、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった宗教関連で、天使など神仏の家来、そして彼らが堕落した堕天使などで初めて知る存在が多かった。
例えば以下のようなキャラクターである。
  • キリスト教の四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル)
  • 仏教の八部衆(阿修羅やガルーダなどで、元は邪神だったという)
  • アダムの最初の妻で、その後悪の女神となったリリス
思っていた以上に 善→悪 あるいは 悪→善 と立場を変えたキャラクターが多いことに気づく。

ユダヤ教やキリスト教によってフェニキアやバビロニアで信仰されていたの神々が悪魔として扱われる事例も書かれていて、ひどい話だと感じた。

田中芳樹の小説『アルスラーン戦記』には両肩に生えた蛇が毎日人間を二人ずつ食べる蛇王ザッハークという化け物が出てくるが、これはイスラムの堕天使イブリスがペルシアの王子ザッハークをそそのかした結果生まれたと書かれていて、少し驚いた。

キリスト教で魔王として扱われる蝿の姿をしたベルゼブブも収録されていて、イラストを見るとSFホラー映画『ザ・フライ』に登場する蝿男そっくりだった。
日本人から見たら気持ち悪いだけの印象だが、キリスト教を信仰する欧米人からすると悪魔というイメージも付加されているのかもしれないと思った。
また、読んだことはないが『蝿の王』という文学作品のタイトルも、これが元となっている。

欧米の文学や芸術作品を十分に楽しんだり理解するには、キリスト教の幅広い知識が必要と思わされる。
現代日本のアニメ、例えばエヴァンゲリオンやアクエリオンなどでもその手のキャラクターを使用しているので、知っておくとさらに楽しめるのではないかと思う。




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