『偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル』:雨読夜話

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偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル
偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル
小池 龍之介
サンガ 2008-09

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東大卒の僧侶による、善悪の感情や言動などについて語っている作品。

まず善行にはいくばくかの偽善は確実に含まれているという意味のことを語り、意外性を抱かせる。
そして、逆にどんな偽善にも善意の感情は含まれているとして、偽善を積み重ねることでその善意の割合を上げると論理を展開させていく。
この話は行動が感情や考えを変えるという、以前何かで読んだ考え方につながっているので受け入れやすい。

また、偽善とは反対の偽悪という概念についても触れている。
これは他人と違ったところを見せたいという感情に基づいているが、現在多くの人がこれをやっているため意味がないとしている。
ということは、目立ちたくなければ偽悪をやればいいということになるのだが、このあたりについては触れていない。

そして、恨みや欲望、迷いといったどちらかと言えばマイナスに近い感情をコントロールする話に移る。
こうした負の感情を持ったまま行動することがさらに良くない結果となるという悪循環に陥るので、基本としては冷静さや後先を考えるだけの視野を持って行動することが望ましいということになるようだ。

悪行を重ねて成功した人がいることはしばしば語られるが、こうした人は善悪に対しての感覚が鈍くなっている分、そのマイナスの影響が意識しないレベルで大きくなっているとしている。
あまりいい死に方をしないという表現は、ある程度当たっているということか。

負の感情はなかなかやっかいで、嫌な記憶や感情からはなかなか離れられないことを確認してしまうことも多い。
そして、そうした感情は自身をむしばんでいくことも何となく分かってもいるので、多少なりとも切り替えができればと思う。

思い当る感情の動きなどがくだけた文章で書かれていて、読みやすい。



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