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『サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く』:雨読夜話

ここでは、「『サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く』」 に関する記事を紹介しています。

サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く
サッカー バルセロナ戦術アナライズ  最強チームのセオリーを読み解く
西部謙司
カンゼン 2011-06-11

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スポーツサイトのスポーツナビでジェフ千葉に関するコラム「犬の生活」を連載しているスポーツジャーナリストによる、FCバルセロナ(バルサ)の戦術論。

バルサは最近では今年の欧州チャンピオンズリーグ決勝で、マンチェスター・ユナイテッドに3-1で完勝したのが印象に残っている。

このバルサについて、ヨハン・クライフ監督による”ドリームチーム”の頃から90年代後半あたりの低迷期、前任のライカールト監督時代、そして現在のベップ・グアルディオラ監督時代までのチームの変遷から、現在のチームにおける試合運びの解説、そしてクライフ監督のものでコーチを務めたレシャック氏(元・横浜フリューゲルス監督)へのインタビューなど、非常に充実した内容となっている。

バルサの基本的な方向性としては、数的優位を作ってボール支配率を上げて攻める時間を長くすることで相手を圧倒するというもので、そのために各局面でのポジション取りが重要になってくる。
また、攻撃している際もボールを奪われた際に相手チームの誰にプレスをかけていくかも同時に考慮していて、攻守の切り替えが早い理由が分かってくる。

システムとしては、相手チームが4-2-3-1であれば4-3-3、4-4-2であれば3-4-3といった形で、メンバーと相手チームのシステムに合わせて柔軟に変更ができる。
そして相手が4バックの場合は両ウイング(現在はビジャとペドロ)が相手のサイドバックを押し込め、ワントップ(現在はメッシ)が下がり気味のポジションを取ることで数的優位を構成しているのも印象的だった。

他にも局面ごとの選手の動きが具体的に書かれていて、思っていた以上に規律にのっとったプレーがなされているのに改めて驚かされる。
これはカンテラ(下部組織)から指導されていることであり、カンテラから上がってきた選手、現在ではメッシ、シャビ、イニエスタ、ペドロといった選手たちが中核を占めること、イブラヒモビッチのように必ずしもフィットしない選手が出ることなどを見ても納得できる。

魅力的なサッカーなので参考にするチームも多いが、守備のリスクをどう解決するか、各選手の意識付けなど多くの課題があって導入には時間がかかることも書かれている。
日本ではレシャック氏が指揮した横浜フリューゲルスと、昨年江尻篤彦氏が率いたジェフ千葉の例を挙げていて、バルサの戦術を導入するにはかなりの覚悟、辛抱強さが求められることが分かる。

ただしバルサの戦術が日本に合わないということはなく、フィジカルは強くないが俊敏で小回りの利く日本人には向いているので、今後に期待を持ちたいところである。

これまでサッカーの戦術について具体的に論じた本はあまり読んだことがなかったが、丁寧に解説していて面白かった。
サッカー観戦をする際なども、システムやフォーメーションについても気をつけて見たいところである。




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