『ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 』:雨読夜話

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ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)

塩野 七生
新潮社 2002-06-01

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塩野七生の『ローマ人の物語』シリーズの第2巻。

まずは前作に続き特にペリクレス時代のアテネやスパルタといったギリシアの都市国家の状況、そしてアレクサンドロス大王の話などが書かれている。
アレクサンドロス大王はペルシアなど東方へ進出していったが、もし西のローマを攻めていたらという歴史のIFについて書かれているのが面白い。
リヴィウスという歴史家の言葉も引用され、しぶといローマは何度敗戦しても最終的には勝つのではないかとしている。

一方そのローマでは、ギリシアを視察した使節団が帰ってきてもアテネのような民主制も、スパルタのような王政も取り入れず、あくまでローマに合った体制を模索していくことになる。

そして建国から対外進出志向の強い国柄ということもあり、本書でも下記のような戦争のエピソードが続く。
  • エトルリア人の都市国家群との戦争
  • ケルト人の来襲によるローマ占領
  • サムニウム族との40年以上にわたる戦争
  • ギリシア系植民都市群と、それらに雇われたピュロス王の軍との戦争
特に、貴族と平民の対立を付け込まれたことも一因としたケルト人によるローマ占領と講和を求めざるを得なかったことは、誇り高いローマ人にとってかなりの屈辱だったことが分かる。

そしてローマの苦手な山岳戦を得意とするサムニウム族、さらにはあのハンニバルが戦略家として尊敬するピュロスといった敵にしばしば敗れるシーンも出てくるが、その度に欠点を修正して戦い続けるローマの底力には驚かされる。

本書でローマはイタリア半島の大半を勢力下に収めるに至り、次はカルタゴとのポエニ戦争に入っていく。
ハンニバルやスキピオといった名将たちが登場するはずなので、楽しみである。



[本書の単行本版]
ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず
「ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず」
 著者:塩野 七生
 出版:新潮社
 発売日:1992-07
 価格:¥ 2,415
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