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『幹になる男、幹を支える男―この「絆」が歴史を動かした』:雨読夜話

ここでは、「『幹になる男、幹を支える男―この「絆」が歴史を動かした』」 に関する記事を紹介しています。


歴史上大きな仕事をする場面において、主役として表に立つ人物と、それを支える人物の係わり合いについていくつかの例を元に述べている。

大きく3部に分かれており、1部が夫を支える女性たちの物語で、2部が後醍醐天皇を支えた楠木正成、3部が幕末の人物たちに思想的に多大な影響を与えた藤田東湖についてのものであった。

1部と2部は比較的よく知られており、あまり目新しいことはなかったが、3部の藤田東湖についてはあまり知らなかったのでこれだけでも読んだ価値はあった。

以前勝海舟の自伝である『氷川清話』を読むと、勝は「藤田東湖はだいきらいだ。浪士たちをけしかけてばかりで正当な手続きを踏まない」と散々にけなしていたのであまりいい印象は持っていなかったが、これは口が悪くさっぱりしたことを好む勝の立場からの発言だったようである。

立場的には水戸藩の家臣で尊皇攘夷派だが、その思想は深いものがあり、尊皇攘夷派・佐幕開国派どちらの重要人物にも大きな影響を与えたことからも只者ではない。
ある意味水戸学のを象徴するような人物だったようで、「朱子学の爆弾」といった感じである。

この本を読んで藤田東湖の人物が大きく感じられるようになったと思う。




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