『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上』:雨読夜話

ここでは、「『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上』」 に関する記事を紹介しています。
負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 (朝日文庫)
負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 (朝日文庫)
野村 克也
朝日新聞出版 2009-03-06

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)
野村ノート (小学館文庫)
弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論
野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方 (角川oneテーマ21 A 86)
野球は頭でするもんだ<完全版>(上) (朝日文庫)


1983年に書かれた『組織戦の時代 プロ野球 野村克也の目』と、1984年に書かれた『プロ野球 監督たちの戦い』をまとめて上下巻にした本の上巻。
以前の作品を上下巻で復刊した『敵は我に在り』と同様、最近のノムさんの写真を表紙に使用するなど、うまい売り方をしていると思う。

本書では西武ライオンズで現役引退後、解説者をやっていた頃に当たる1983年に書いたコラムをまとめている。

最近の著書と異なり、過去を振り返ってという形よりもその時点でのレポートを書いている要素が強い。
プロ入り2~3年目頃の原辰徳の話から始まり、江夏、江川、西本、掛府、田淵、小松、香川、松沼兄弟といった70~80年代の名選手たちを見ての所感が多い。

例えば、南海の香川が、ブレイザー監督から減量を指令された話などが面白かった。
ドカベンの愛称で親しまれていた割に意外と投手陣のウケが良くなかったらしいことや、ダイエット中にコーチから食べものを取り上げられていたなど、かなり面白い選手だったようだ。

また、この頃からすでに監督の任期が短いことに対しての問題を語っているのも興味深い。

そして時代を感じるのは、サイン盗みと、サイン盗み対策としての乱数表使用だった。
これは現在禁止されていて、90年代後半にダイエーでサイン盗み疑惑が報じられたことを思い出した。

他には、マラソンの瀬古の恩師である中村氏との対談も収められている。
語られている内容からするとスパルタ型のかなり強烈なリーダーで、さすがのノムさんも野球の監督だったら勝てないと感心している。

当時のプロ野球界の雰囲気が伝わってきたり、時代が経っても通用する話があったりと、思っていた以上に興味深かったと思う。



[著者の近著]
私が野球から学んだ人生で最も大切な101のこと
「私が野球から学んだ人生で最も大切な101のこと」
 著者:野村 克也
 出版:海竜社
 発売日:2011-07
 価格:¥ 1,365
 by ええもん屋.com

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 野村克也,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック