『火星の長城 (レヴェレーション・スペース 1)』:雨読夜話

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火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)
火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)
アレステア・レナルズ (著), 中原 尚哉 (翻訳)
早川書房 2007-08-25

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人類が肉体や精神などを改造して宇宙進出した世界を舞台とする、5作の連作中編集。
以下5作で構成されている。
  • 外交使節として送られた主人公が、連接脳派と連合が対立する火星で謀略に巻き込まれる表題作
  • 表題作で登場する主人公たちが、太陽系外の惑星でかつて地球からの調査団員たちが死んだ謎に挑む「氷河」
  • 無政府自由主義者たちが支配する木星の衛星エウロパで、カリストのスパイが活躍する「エウロパのスパイ」
  • ウルトラ属の青年と連接脳派の少女が出会ってのやり取りを描く「ウェザー」
  • クイズに正解すれば次の部屋へ進め、間違うと残酷な罰を受けるという、クイズ番組がどぎつくなったような謎の塔に挑む「ダイヤモンドの犬」

火星やエウロパなど太陽系内の惑星や衛星、さらには太陽系外の惑星に進出するようになった人類は肉体をサイボーグ化する者(ウルトラ属)、脳や神経を機械化する者(連接脳派)、心身を少しずつ改造した者(無政府自由主義者)など、それぞれの環境に適合するように肉体や精神を改造する時代となっている。

他にも手術によってえら呼吸できるようになったり、海底の熱水吹き出し口で活動できるようになるなど、仮面ライダーの改造人間さながらのケースも多い。

人間の業としては当然ながら、改造したタイプによる種族間で対立することも多い。
肉体を改造した場合よりも、脳や神経を機械化した連接脳派への抵抗が強いためか、火星を舞台とした表題作では 連接脳派 VS それ以外の連合軍 という形での対立が描かれている。

このあたりは『機動戦士ガンダムSEED』のナチュラルとコーディネーターのような対立を思わせるが、それ以上にインパクトの強い作品に仕上がっている。
表題作の舞台が火星ということもあり、設定だけ見ると『無敵鋼人ダイターン3』に敵として登場するメガノイドの方が近いかもしれない。

読んでいると、苛酷な環境下ばかりの宇宙で人類が生きるには、ある種の変化が必要なのかもしれないと思わされてくる。
正直かなり抵抗はあるが・・・

人間の肉体や精神を改造して宇宙進出するという世界観が妙にリアルで、かなり楽しむことができた。
映画化しても面白いのではないかとも思う。



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