『負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下』:雨読夜話

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負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)
負けに不思議の負けなし〈完全版〉 下 (朝日文庫)
野村 克也
朝日新聞出版 2009-03-06

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1984年のプロ野球について語っているノムさんの著書の復刊。
元のタイトルが『プロ野球 監督たちの戦い』というだけあって、比較的監督ネタが多い。

具体的には、王(巨人)、古葉(広島)、上田(阪急)、稲尾(ロッテ)、広岡(西武)といった当時の監督たちが扱われ、その後の著書に通じる内容も多い。

また、原が野球に頭を使おうとしないことへのボヤキも随所で書かれている。
せっかく才能があるのに、来た球に対応するだけで配球を読もうとしないことに対してもったいないと感じていることがよく分かる。

他にも3年目の吉村への期待や、江夏、田淵の現役時代晩年の話、福本の盗塁に苦しめられたエピソードなども語られており、当時のプロ野球の雰囲気を少しだけ感じることが出来る。

巻末では、森昌彦(祇晶)、西本幸雄、下田武三(当時のコミッショナー)との対談も収録されている。

捕手としてのライバルであり盟友でもある森とは当然ながら捕手論が交わされていて、女性的な性格が向くのではないかということや、どんな投手の球を受けたいかといった話題などが出てきて、盛り上がっていることが分かる。

西本幸雄との対談では阪神は監督をしづらい球団だということを話していたが、本書が書かれた翌年の85年に阪神が吉田義男指揮のもと優勝するわけで、面白い。

下田コミッショナーとの対談ではファンのマナーの悪さの問題が語られていた他、当時はセリーグが人気で商業的にも成功しているという話があり、隔世の感がある。

最近のノムさんの著書にありがちな使い回しのネタ以外の話が多く入っていて、逆に新鮮に感じたりもした。



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