『「天使」と「悪魔」がよくわかる本 ミカエル、ルシファーからティアマト、毘沙門天まで』:雨読夜話

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「天使」と「悪魔」がよくわかる本 ミカエル、ルシファーからティアマト、毘沙門天まで (PHP文庫)
「天使」と「悪魔」がよくわかる本 ミカエル、ルシファーからティアマト、毘沙門天まで (PHP文庫)
造事務所 (編集), 吉永 進一 (監修)
PHP研究所 2006-09-02

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世界各地に伝わる天使と悪魔、あるいはそれらに類するキャラクターを紹介・解説している作品。
天使と悪魔をそれぞれ、西方世界(キリスト教やユダヤ教)と東方世界(仏教やイスラム教、ゾロアスター教など)に分けた構成になっている。

天使のイメージは通常背中に白い翼と頭上に輪っかのついた青年や子供の姿をしたものが多いが、中には36対の翼と36万5000個の目を持つ巨人の姿をしたメタトロンという怪物じみた者もいると知り少し驚く。
また、単に人間を助けるものばかりでなく、悪行を働いた人間に容赦ない罰を与える恐ろしい者もいたりする。

悪魔では人間・猫・ヒキガエルの3つの頭を持ったバールやハエの姿をしたベルゼブブ、巨大な海の化け物であるリヴァイアサンのようにいかにも悪魔っぽい姿をしたものも多い。
ただし異教の神がキリスト教などから敵視されて悪魔扱いされたものや、姿はフクロウ頭の人間なのに人間同士の仲裁を引き受けたりするアモンなど、悪魔といってもさまざまだということが分かる。

天使から悪魔へ、そして悪魔から天使へといった移籍したキャラクターも多く、西方世界では堕天使のルシファーのように悪に陥るパターンが多く、東方世界では仏教の阿修羅天や羅刹天のように善玉に変わるパターンが多いように感じた。

そして登場する中で最も印象に残ったのは、日本化した仏教の天たちである。
例えば大黒天は元々インドでは破壊神シヴァが仏教化して伊舎那天となったものがさらに変化した姿であることや、上杉謙信が信仰した毘沙門天はガンジス川のワニの化身だったらしいこと、古代インドのダーキニーという人間の肝を食べる恐ろしい夜叉が仏教の荼吉尼天(だきにてん)に変貌して稲荷信仰につながったことなど、日本でおなじみの神仏の由来が興味深い。
また、七福神にいる弁財天は実は二代目で初代は吉祥天だったことや、韋駄天は四天王の一人増長天の部下ということなども知ることができた。

他には、善と悪が対立する構図となっているペルシアのゾロアスター教に出てくる天使と悪魔の話も面白かったと思う。

絵がついてなくてイメージしづらいキャラクターも多いが、最初思っていたよりも楽しめたと思う。




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