『論語の読み方―いま活かすべきこの人間知の宝庫』:雨読夜話

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論語の読み方―いま活かすべきこの人間知の宝庫 (ノン・ポシェット)
論語の読み方―いま活かすべきこの人間知の宝庫 (ノン・ポシェット)
山本 七平
祥伝社 1995-12

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『日本人とユダヤ人』などの著作で知られる山本七平による、孔子の『論語』についての解説や、これまで日本でどのように読まれてきたのか、そして日本人の生活に及ぼした影響などについて語っている作品。

孔子と言えばどうしても聖人のイメージを持たれがちだが、実際は偉大な常識人という捉え方をする方がしっくりくるようなことがしばしば書かれている。

例としては弟子との対話などで、宗教の教祖、例えばイエス・キリストなどだと答えないと思われる質問にも答えていることなどを挙げている。

弟子たちとして登場しているのは子路、子貢、顔回、曾子といった面々で、孔子がそれぞれの性格に応じた指導を行ってきたことが伝わってくる。

また、孔子が熱烈な音楽好きだったことから礼楽という言葉に注目し、『論語』に多大な影響を受けた日本も法や契約による社会ではなく、実際は礼楽社会というくだりが興味深い。
例えば、会社で朝礼や社員研修などを実施するところが礼楽社会っぽいらしい。

他にも、日本で伝統的に平等への意識が強いのは『論語』や『孟子』の言葉を誤読したためではないかとしていたり、「下学して上達す」という言葉にあるように、孔子に生涯学習の思想が強く流れていることなどが書かれている。

現代の日本人の意識に流れている『論語』の影響というあたりが『日本人とユダヤ人』の著者らしく、また新たな視点での『論語』の捉え方として楽しむことができた。



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