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『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 上』:雨読夜話

ここでは、「『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 上』」 に関する記事を紹介しています。

小川 一水 (著)
角川春樹事務所 (2011/12/15)


小川一水による、中世ヨーロッパを舞台とした歴史SF長編の上巻。

ドイツ北部の男爵の三男で騎士のルドガーは、父に嫌われたために辺境の村に代官として赴任させられたが、そこでレーズと呼ばれる少女と出会う。
実は遥か昔に宇宙から訪れた存在であるレーズは、1,000年以上前にローマ帝国のカエサルに町の存在を教えられ、自由都市の良さを知るルドガーと思惑が一致したことから、レーズスフェントという新たな町の建設に協力することになった。

くせのある住民との駆け引きや、浮浪兵による襲撃との戦い、そして自由都市として繁栄を始めたことによる男爵との対立など、様々な障害にルドガーをはじめとする町の人々が立ち向かっていく。

ルドガーやレーズ以外にも、ルドガーの弟リュシアン、ルドガーを慕って居ついた姫君のルム、素行に問題があるが憎めない司祭のアロンゾなど、多くの人物も登場する。

SFよりも中世ヨーロッパの方に重点を置いた感じの作品で、宇宙人という概念があまりなかったと思われる中世の人から見た異星人という描写がうまいと思う。

テンポ良くストーリーが進んでいくので、比較的早く読み終えることができた。
続いて下巻を読んでいく。



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