『地球日本史〈3〉江戸時代が可能にした明治維新』:雨読夜話

ここでは、「『地球日本史〈3〉江戸時代が可能にした明治維新』」 に関する記事を紹介しています。
地球日本史〈3〉江戸時代が可能にした明治維新 (扶桑社文庫)
地球日本史〈3〉江戸時代が可能にした明治維新 (扶桑社文庫)
西尾 幹二 (編集)
産経新聞ニュースサービス 2001-04

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産経新聞に連載されていた歴史論考をまとめたシリーズの第3作。

この巻では、明治維新前後の国際情勢や、武士たちが維新に際して既得権益を放棄する形で革命を成し遂げたプロセス、ペリー来航よりかなり前から思想や文化の面において、日本が西欧と並行して発展していた話などが収録されている。

まず目に付いたのは、江戸時代に国学の成立や、儒教の古典研究の盛り上がりなどを、西欧のルネサンスと類似しているという部分で、これにはそういう見方があったのかと驚いた。

また、会沢正志斎が著した水戸学のバイブルともされる『新論』や、中村正直がスマイルズの『自助論』を翻訳した『西国立志編』の影響の大きさについての記載も興味深い。

そして、薩摩とイギリスおよび幕府とフランスの関係や、清朝と李氏朝鮮が体制を変革できなかった歴史的事情、自由民権運動に対しての通説と異なる解釈など、読みどころが多い。

本書を読んでいくと、明治維新は江戸時代に蓄積されたエネルギーを元になされたこと、そして維新後の改革は西欧以上にドラスティックなものだったことが分かる。
いかに西欧やマルクス主義による歴史観を日本史に当てはめることに無理があったかも随所で書かれていて、これにも納得できる。




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この記事へのコメント
参考になったようで、ありがとうございます。
ルールを守った引用であれば、どうぞご使用ください。
2012/07/18(水) 07:27 | URL | ufit #-[ 編集]
レポートに使わせていただいてよろしいでしょうか?
2012/07/18(水) 02:30 | URL | NoName #-[ 編集]
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