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『それでも、日本が一人勝ち! ─秘密は世界に誇る中流の常識力』:雨読夜話

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それでも、日本が一人勝ち! ─秘密は世界に誇る中流の常識力
それでも、日本が一人勝ち! ─秘密は世界に誇る中流の常識力
日下 公人 (著), 増田 悦佐 (著)
ワック 2012-02-17

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日下公人と増田悦佐による、日本は中流の精神がまだまだ健在だから今後も明るいと語っている作品。
日下氏によると、増田氏が今の日本でデフレは必然だとか日銀なんか不要だとか主張していることに対し、これまで思っていても言えなかったことが多くて助かったという旨のことを語っていて面白い。
これまでだってかなりラディカルなことを言ったり書いたりしているように思っていたが、まだ語れなかったこと、語れないことがあるのだろう。

欧米がエリートがエリートのために全てを決める体制なので、うまくいく場合もエリートのみが利益を得、うまくいかない場合は理路整然と間違ってしまうということが書かれている。
それに対して日本の場合はトップがいまいちで現場に任せるケースが多いため、状況の変化に対応しやすいという対比がなされている。

他にも下記のようなことが書かれていて、かなり興味深い。
  • 原発にはウランを使用しないトリウム溶融塩式原発もあり、液体燃料なので安全性が高いが、エネルギー業界の利権のためにあまり知られてこなかった
  • 他人に働かせる思想が強いヨーロッパの中でドイツ人だけが自分で働くのは、3人いたフリードリヒという君主の政策により、植民地獲得競争に出遅れたから
  • 明治政府が学校制度を藩校ではなく寺子屋をモデルとして作ったのは英断だった
  • 幕末にフランスへ送り出された使節団の中から、公衆衛生に貢献の大きかった三宅秀や、”フランスは参考にならん”との名言を残した名倉予可人などが出ている

他にも、沖縄をめぐる日本と中国、そしてアメリカの駆け引きや、ハワイにおける歴史的な事情など、歴史や民族的な考え方がいかに政治や社会に影響を与えているかを再認識させられる。

この2人の組み合わせの本は読んだ記憶がないので、他にも出して欲しいと思う。



[本文で日下氏が言及していた作品]
維新前夜―スフィンクスと34人のサムライ (小学館ライブラリー)維新前夜―スフィンクスと34人のサムライ (小学館ライブラリー)

鈴木 明
小学館 1992-01

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[日下氏と増田氏の作品]

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