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『真説 日本経済』:雨読夜話

ここでは、「『真説 日本経済』」 に関する記事を紹介しています。
真説 日本経済
真説 日本経済三橋 貴明
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三橋貴明による、日本経済論。
現在の日本は20年続くデフレであって貯蓄や供給はあるが需要が圧倒的に冷え込んでいる状態であり、消費税増税や緊縮財政はデフレスパイラルを進めることで供給能力の低下を招くと警告している。

このあたりは『グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本』『2012年 大恐慌に沈む世界 甦る日本』でも書かれていることであり、つくづく橋本政権下で実施された消費税増税がいかにダメージが大きかったかが分かる。

ではデフレ対策として有効なものは何かというと、政府が民間にだぶついている貯蓄を借り受けて需要を作り出すケインズ政策であり、戦前の高橋是清も成果を挙げたことを例に挙げている。
単なる浪費でも効果はあるが、現在は震災からの復興という需要もあるわけで、民間の投資意欲を引き出すためにも必要だと説いている。

また、現在の日本銀行の問題にも触れていて、これまた橋本政権下での法律改訂によって日銀総裁を更迭することが不可能に近いという恐ろしい事実が書かれている。
中央銀行の独立性という理念があることは分かるが、デフレが20年続いている事実は重く受け止めて欲しいところである。

本書ではアメリカから全世界へ輸出された新自由主義に対しての批判も展開されている。
小さい政府といえば耳障りがいいが、実はこれも政府の支援なしには実施できないものであり、大企業や投資家たちと政府が癒着しがちだというパラドックスには少々驚いた。
小さい政府はインフレ向けの政策であって現在の日本には向いていないことも書かれていて、経済政策で経済状態によらず万能なものはないことを再認識させられる。

話題となっているTPP交渉についても書かれていて、事実上アメリカの内政干渉を受け入れるものであり、しかもアメリカ国民ではなくアメリカの大企業や投資家だけが得をする内容ということで、以前よりもさらにTPPは締結すべきものではないとの思いを強くした。

日本では使いこなしの文化により、どうしても供給能力が過剰になってデフレに陥りやすい社会だという表現がなされていて興味深かった。
これの逆に消費しすぎてインフレに陥りやすい社会というのは何かと考えると、現在経済危機に陥っている国が多いラテン社会を連想してしまった。



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2012/11/05(月) | まっとめBLOG速報