古代オリエント博物館「空想動物の世界展=モンスターワールドへようこそ!」展:雨読夜話

ここでは、「古代オリエント博物館「空想動物の世界展=モンスターワールドへようこそ!」展」 に関する記事を紹介しています。

これまで池袋のサンシャイン60にはしばしば行っていたが、その中にある古代オリエント博物館には行っておらず、「空想動物の世界展=モンスターワールドへようこそ!」展(9月15日~11月11日)に興味を持ったので昨日行ってみた。

内容としては西アジア、ギリシア・ローマ世界、南アジア・東南アジア、東アジアに伝わる幻獣や異形の神々にまつわる出土品などの展示がなされている。

まずメソポタミアの神話にまつわる展示がなされており、当時は牛が特別な動物に扱われていたらしく、牛の角と耳がついていたり、ミノタウロスのように牛の頭を持った牡牛人間がいくつも出てくる。
ただしミノタウロスのような悪役ではなく、ギルガメシュのような英雄とともに怪物を退治する役回りを演じているのが興味深い。

次のギリシア神話にまつわるところでは、ペガサスやキメラ、グリフォンといった幻獣の展示があり、比較的なじみがある感じを受けた。

インドの神話においては、創造のブラフマー、破壊のシヴァ、維持のヴィシュヌの3神が役割分担をしており、合体して聖者の姿をしている絵まであったのには驚かされた。
他にもガルーダ(人間の手足を持った大鷲)やサヌマーン(猿の姿をした神)、ガネーシャ(象の頭をした神)などが展示されていて面白い。

中国の神話では太陽と烏という組み合わせがあり、これが日本神話のヤタガラス、さらにはJFA(日本サッカー協会)のエンブレムにもなったことや、辟邪(へきじゃ)という鹿に似た幻獣などに関心を持った。

こうした幻獣は他の地域に伝わることでさまざまなアレンジがなされることも解説されている。
例えば前漢の高祖劉邦の軍師として活躍した張良が、若い頃黄石公という老人の靴を拾って履かせたことで兵法書を授けられたというエピソードがあるが、日本の室町時代にこの話を面白くするため、張良が龍に乗って川に落ちた靴を拾うというアレンジが加えられている絵が展示されていて驚いた。

なかなか興味深い展示で、行ってよかったと思う。



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2012/11/05(月) | まっとめBLOG速報