『韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵』:雨読夜話

ここでは、「『韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵』」 に関する記事を紹介しています。
韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵
韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵 (-)
童門 冬二
実業之日本社 2012-06-07

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韓非子の教えが、戦国武将や江戸時代の思想家、幕末の志士など日本史の著名人たちに影響を与えているというスタンスから書かれている本。

韓非子は孔子や孟子のタテマエによる教えに対し、ホンネを吐き続けた人物としており、同門の李斯に陥れられて自殺させられたことへの反省も語っているとしている。
秦の牢獄の中で韓非子が著書を書いて世に出せたとも思えないので、さすがに李斯云々というくだりは少々妄想が過ぎるのではないかと思った。

また、日本で韓非子の影響を受けたとしている人物に武田信玄や徳川家康を挙げており、家康などは無学なフリをしているが、家臣に対して辛辣な言動を多く残していることを考えると、やはり韓非子をよく読んでいるのだろうと感じた。

『孫子』はまだしも『韓非子』のような人間不信の書を参考にしたことは、家臣や領民からは受けないと分かっているために公言せず、タテマエの多い朱子学を推奨したあたりはタテマエとホンネの使い分けが分かっていると思った。

韓非子の思想では、スタンドプレーをしたりおべっかを使う部下が使いにくく、少々鈍いところがあっても実直な部下が望ましいということになるようだ。
支配者からの視点だけでなく、部下として上司から警戒されないための思想としても読むことができる。

他にも藤堂高虎、寺沢広高、板倉勝重、海保青陵、小早川隆景、蒲生氏郷といった人物の残した格言やエピソードが紹介されていて、これらも面白い。

著者の作品は久しぶりに読んだが、使いまわしのネタが少なかったので興味深く読むことができた。





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