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『洛中洛外画狂伝: 狩野永徳』:雨読夜話

ここでは、「『洛中洛外画狂伝: 狩野永徳』」 に関する記事を紹介しています。
洛中洛外画狂伝: 狩野永徳
洛中洛外画狂伝: 狩野永徳
谷津 矢車
学研パブリッシング 2013-03-12

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戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍し、『洛中洛外図屏風』などで知られる画家の狩野永徳(源四郎)の若き日を描いた歴史小説。

冒頭では源四郎が織田信長に謁見して不敵なやり取りをするシーンがあり、これまでの来歴を語るという構成となっている。

室町時代の中期から狩野家は絵の名家として知られており、祖父の元信が粉本(見本の絵)を作成しており、そのコピーあるいはアレンジをした形で、商家向けに扇絵を大量生産していた。

源四郎は少年時代からこの粉本に沿って絵を描くことが嫌いで、自分で自由に描いた絵は父の松栄から”魔道”と呼ばれて蔑まれたり、出入りの商人から売り物にならないと言われたりで窮屈な思いをしていた。

そしてある日元信と京の町を歩いていて闘鶏を見物していたところ、将軍である足利義藤(後の義輝)と出会い、その後の運命が変わっていくこととなる。
その一方で義藤の政敵に当たる三好家の実力者である松永久秀からも知己を受けるなど、否応なく当時の政治情勢に巻き込まれていくこととなる。

身近なところでは土佐派の娘である廉や屋敷で働く老人の孫に当たる平次、野心家の怪人物である日乗が登場し、源四郎に影響を与えていく。

なかなか周囲に理解されない天才の苦悩や、ともすれば型にはまることに流されそうになったりと、もがきながらも成長していく源四郎の姿が描かれていて面白い。

狩野永徳の作品についても関心を持ったので、関連した本を読んでみようと思う。
また、永徳や狩野派の特別展があったら行ってみたい。




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