『徳川秀忠 上』:雨読夜話

ここでは、「『徳川秀忠 上』」 に関する記事を紹介しています。
徳川秀忠 上 (徳間文庫)
徳川秀忠 上 (徳間文庫)
戸部新十郎
徳間書店 2010-08-06

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戸部新十郎による、徳川幕府の2代将軍秀忠の生涯を、側近の視点から描いた歴史長編の上巻。

伊賀忍者の血縁で、徳川秀忠に側近として仕える花垣秀成(半六)が主人公で、身近なところから秀忠のすごさを感じるという書かれ方となっている。

ストーリーは関ヶ原の合戦において、秀忠が総大将を務める東山道軍が、真田昌幸・幸村父子が立て籠もる信州・上田城を攻めるかどうかというところから話が始まる。

知られるようにこの上田城攻めは敗戦に終わって関ヶ原の決戦に間に合わず、秀忠は武将としてはいまひとつという評価されるようになるが、実は実は家康と本多正信による徳川軍の主力を温存するための策を察知し、見事に演じていることが分かるという書き方をされている。

世間一般や家臣たちからは温厚・篤実なだけで凡庸な人物と見られているが、半六に対しては唐突かつ断片的な指示を出し、その意図するところが時間が経ってから内容が判明するシーンが繰り返される。

関ヶ原後の戦後処理や、大名の転封(鉢植え)、江戸の都市政策や治安維持、服部家が統括していた忍者部隊の再編など、多くの政策上で秀忠が存在を徐々に発揮していく。

半六は本多正信、高台院(北政所)、大久保長安、豊臣秀頼といった多くの人物から気に入られることから、秀忠からの命により使い番として江戸と伏見を中心に、各地を巡ることとなる。

家康も家臣への指示はいまひとつ要領を得ないものが多かったらしく、このあたりはよく似ていると思う。
思っていた以上に面白く、ぐいぐい読み進んでいった。
(下巻へ続く)




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