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『烈日―東京湾臨海署安積班』:雨読夜話

ここでは、「『烈日―東京湾臨海署安積班』」 に関する記事を紹介しています。
烈日―東京湾臨海署安積班
烈日―東京湾臨海署安積班
今野 敏
角川春樹事務所 2010-09-01

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今野敏による、佐々木蔵之介主演のTVドラマ『ハンチョウ』の原作ともなっている警察小説である安積班シリーズの短編集。

これまで読んできた安積班シリーズにおける臨海署は、2階建てでプレハブがちょっと良くなったくらいの小さな署だったのが、7階建ての立派なものに拡張され、安積が過去の小さな建物だった頃を懐かしむシーンがしばしば出てくる。

強行犯係も第1係と第2係に増員されて安積班が第1係となった上、これまで安積にライバル意識を燃やしてきた相楽啓警部補が本庁から異動して第2係長になっている。
当然相楽が安積に突っかかることも多いが、意外といいやつということも徐々に分かってくる。

最初の「新顔」では、安積班の一員として、須田の同期でもある女性刑事の水野が配属されてくる。
これは元々『ハンチョウ』で黒谷友香が演じるオリジナルキャラクターだったのが、原作に反映したものである。
水野と同様に、『ハンチョウ』で安めぐみが演じる新聞記者の由紀子も「開花予想」や「逃げ水」で登場している。

また、安積だけでなく、村雨や桜井、由紀子らの視点から書かれている章もあり、面白い。
安積の同期でもある交通機動隊の速水は時間があれば署内パトロールと称してさまざまな噂話をして回っているが、暴走族の取り締まりでは自身の仕事はきっちりやるところを見せている。
暴力団を取り締まる捜査四係の刑事たちがヤクザと雰囲気が似てくるように、暴走族を取り締まる交通機動隊の速水もまた、走り屋っぽい言動が随所に出てくるのもいい。

他にも、鑑識係長の石倉や、本作での臨海署の所属となった水上警察の部署の渋い活躍も出てくるなど、従来あった設定とドラマで追加された設定を上手く使っていて、安積班シリーズの世界を楽しむことができた。




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