『僕僕先生』:雨読夜話

ここでは、「『僕僕先生』」 に関する記事を紹介しています。
僕僕先生 (新潮文庫)
僕僕先生 (新潮文庫)仁木 英之
新潮社 2009-03-28

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中国の唐代を舞台とした、青年と少女タイプの仙人が活躍するファンタジー。
以前著者の『我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記』を読んで本作を出していることを知り、読んでみた。

主人公は元官僚のどら息子である王弁で、飲んでばかりの生活を送っていたが、ある日父親から近くに住むという仙人へ贈り物を届けるように指示される。
そして嫌々ながら出かけたところ、青い服を着て自分のことを僕と呼ぶ少女と出会い、それが僕僕先生と呼ばれる仙人だった。

僕僕先生によると王弁は「仙骨」はないが「仙縁」はあるらしく、あまり欲のないところを気に入られたのか、なし崩し的に弟子入りした形となる。

その後、地方官僚が僕僕先生が世の中を惑わしているとして追及を始めたこともあり、僕僕先生と王弁は旅に出かけ、様々な経験をしていくこととなる。

この時の皇帝は楊貴妃にのめり込んで国を傾けてしまうことで有名な玄宗皇帝だが、まだ若く英明な姿を見せている。

また、中国神話に登場する嫦娥(じょうが)や渾沌(こんとん)などが出てきたり、昔の話ということで『三国志』の曹操や呂布の小ネタが出てくるのも面白い。

ファンタジーは当たり外れが大きいので続編を読むかは何とも言えないが、王弁と僕僕先生、そして他の仙人や妖怪たちとの会話がテンポ良くなされていて、楽しく読むことができたと思う。




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