『対談集 東と西』:雨読夜話

ここでは、「『対談集 東と西』」 に関する記事を紹介しています。
対談集 東と西 (朝日文芸文庫)
対談集 東と西 (朝日文芸文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞社 1995-04

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司馬遼太郎と各界の著名人との対談集。
下記の方々と対談を行っている。
  • A・D・クックス(戦史学者)
  • 開高健(作家)
  • 桑原武夫(仏文学者)
  • E・O・ライシャワー(元アメリカ駐日大使)
  • 網野善彦(歴史学者)
  • 大岡信(詩人)
  • 李御寧(文明批評家)
  • 樋口陽一(憲法学者)
内容としてはノモンハン事件、モンゴルと中国の文化の違い、儒教の受容度や商業への考え方といった日本と中国・韓国の違い、日本では歌や謡に対して身分を越えて親しまれてきたことなどについて語っている。

なお、ライシャワー氏と網野氏との対談は先日読んだ『この国のはじまりについて―司馬遼太郎対話選集〈1〉』にも収録されている。

この中では、開高氏とのモンゴル人が水気を嫌ったり文明に同化されすぎない話や、大岡氏との後白河法皇が編纂した『梁塵秘抄』や室町時代に編纂された『閑吟集』に関する話が面白かった。

反対に面白くなかったのは李氏との日韓の違いを論じるはずだったのが、日本では原理がないから日韓併合や戦争に突入していったという日本をけなす話に終始してしまった部分である。
最初は日本には儒教がないというところだったので日韓比較ということで面白そうだったのが、李氏が韓国のことにあまり触れずに日本の悪口を続け、司馬氏もそれに乗ってお得意の日本自虐ネタを語ってしまっている。
紙面の都合があったのかもしれないが、韓国系の金達寿氏と対談している『歴史の交差路にて 日本・中国・朝鮮』ではそれなりに面白かっただけに、話のしょぼさが際立つ。

司馬作品が面白くなくなるケースはノスタルジックな余談と行き過ぎた日本自虐ネタのどちらかが前面に出ている時だと思っており、上記の対談は後者がもろに出ていたように感じた。

読んだ司馬氏の対談集は3冊目となるが、全体的には本作が最も面白くなかった。



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