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『街道をゆく 40 台湾紀行』:雨読夜話

ここでは、「『街道をゆく 40 台湾紀行』」 に関する記事を紹介しています。
街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫)
街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞出版 2009-05-07

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司馬遼太郎の街道をゆくシリーズの1冊で、台湾への旅を扱っている。

オランダの進出、鄭成功による平定、清の支配、日本時代、国民党による恐怖政治と複雑な歴史をたどってきた地域ということもあり、扱われている内容が濃い。

清朝からは「化外の地」とされ、オランダや鄭成功が支配した時期も単なる寄港地および植民地としてしか考えられていなかった台湾だが、日本だけは文明を根付かせようと努力してきたことが分かる。
具体的には総督として統治に腕を振るった児玉源太郎や後藤新平、灌漑事業に活躍して今も讃えられている八田輿一などが扱われていて、初めて知ることが多かった。

その分、国共内戦に敗れて逃げてきた外省人のモラルの低さや残虐さに苦しめられた話が多く、本島人の大変さが伝わってくる。

このあたりは李登輝著『台湾の主張』や小林よしのり著『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論』でも読んだことがあり、思い出しながら読んでいった。

また、日本語を話す日本人として育ち、終戦後に少数の大陸から来た人々に支配されて、北京語を話さなければならなくなった人々の話が多い。
その中には台湾の知識人階級に多く人材を送り込んでいる客家の人々や、以前高砂族と呼ばれていた山地人の話も出てきて興味深い。

著者は、蒋経国の後を継いで本島人から総統となった李登輝とも対談していて、日本軍に所属していたという共通点があるため、かなり気さくに接してきて恐縮している。

思っていた以上に興味深い内容が多く、読んでよかったと思う。





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