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『宋の太祖 趙匡胤』:雨読夜話

ここでは、「『宋の太祖 趙匡胤』」 に関する記事を紹介しています。
宋の太祖 趙匡胤 (講談社文庫)
宋の太祖 趙匡胤 (講談社文庫)
小前 亮
講談社 2009-07-15

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中国で唐滅亡後の五代十国時代を終わらせ、宋を建国した太祖・趙匡胤の生涯を描いた歴史小説。

華北地方を支配する後漢の将軍の息子に生まれた趙匡胤は、軍才を示すものの上層部と折り合いが悪かったり、無実の罪に問われたりしたため、弟分の鄭恩とともに流浪の旅へ出、後漢の大将軍・郭威の養子に当たる柴進と出会う。

その後様々ないきさつがあって後漢へ復帰して柴進に仕え、郭威のクーデターによる後漢から後周への政権交代、節度使による反乱の鎮圧、北方を支配する契丹族の遼との戦争、長江流域を支配する南唐や四川の後蜀といった地方勢力の征服など多くの戦いを経験し、その軍才と人徳によって兵や民からの支持を高めていく。

この五代十国時代はあまり知らなかったが、相対的に皇帝の地位が低くて政権が安定しなかったようで、郭威、柴進、そして趙匡胤による政策によって中央集権の国を実現していったことが分かり、そのすごさが分かってくる。

趙匡胤や鄭恩の他、12歳離れた弟の趙匡義による各章末での独白、後半から側近として登場する趙譜の活躍なども物語に厚みを加えていて、楽しんで読むことができる。

著者の作品は日本でネタにされることの少ない中国史の人物を多く扱っているようで、他も読んでみようと思う。



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