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『朱元璋 皇帝の貌』:雨読夜話

ここでは、「『朱元璋 皇帝の貌』」 に関する記事を紹介しています。
朱元璋 皇帝の貌
朱元璋 皇帝の貌小前 亮
講談社 2010-11-03

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明の太祖・洪武帝こと朱元璋が皇帝になるまでの活躍を描いた歴史小説。

舞台はモンゴル系の政権である元の末期で、失政が続いたことや洪水で黄河の流れが変わったこともあって飢饉が立て続けに発生し、白蓮教の教えを旗印とした紅巾軍などが各地で反乱を起こしていく。

そのような中、貧農出身の朱元璋は紅巾軍の一派である郭子興の勢力に属し、カリスマ性や有能な仲間たちの助けもあって頭角を現していく。

子供の頃から仲間だった徐達や湯和、花雲ら、宰相になりたいという野心から朱元璋に近づいた李善長、朱元璋に招かれた劉基や宋濂、豪傑の常遇春、甥の李文忠など、多くの魅力的なキャラクターが登場する。

元の政府軍の他、長江中流域を支配する陳友諒、蘇州一帯を根拠地とする張士誠といった各地の群雄との戦いが描かれていて、以前読んだ伴野明の『朱龍賦』と比べながら読んでいった。

朱元璋が皇帝になった後に家来の粛清を断行したことや、農業ばかりを重視して大商人を弾圧したことも知られているが、その伏線となるエピソードも各所で語られている。

wikipediaには中国はもとより全世界の帝王・王朝創始者の中でも最も悲惨な境遇から身を起こした人物と書かれており、光と影が強烈だった人物なのは確かなようなので、徐々に本性が明らかになっていく描写がなかなか良くて面白かったと思う。




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