『長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!』:雨読夜話

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長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!
長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!
長谷川 慶太郎
実業之日本社 2013-04-10

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長谷川慶太郎によるアジア情勢、中でも中国の行方を中心に論じている作品。
基調としては、中国が救いのない状態にきていて、日本は深入りしないようにということを主張している。

中国とは尖閣諸島の件で対立が続いているが、軍事的には日米に勝てないことを装備や兵の士気などについて具体的に書かれている。
こうした戦力差は人民解放軍の幹部も承知しているが、問題は下士官レベルが暴発する恐れがあるということである。

さらに、習近平が主席となった中国共産党も人民解放軍を抑えることができず、中でも最大の戦力を誇る瀋陽軍区が北朝鮮をコントロールしているという話には少し驚いた。
最近、金正恩がナンバーツーだった張成沢を粛清したニュースが話題となっているが、この動きに瀋陽軍区の幹部がどのように考えているのかが気になる。

他にも、改革・開放路線を標榜する現在の首脳部に対し、少し前に逮捕された薄熙来ら毛沢東路線の派閥がそれなりの勢力を持っており、人民解放軍も毛沢東路線寄りという。

構造的に現在の共産党政府は崩壊をとどめる方法はないとし、崩壊後は七大軍区がそれぞれ以前のように軍閥化すると分析している。
各勢力は日本に援助を求める可能性が高いが、相手にすると20世紀のように泥沼の戦争に引きずり込まれるので、距離を置くべきだとの主張には納得しやすい。

中国以外では、朝鮮半島についても1章を割いている。
ここでは大統領に就任したばかりのパク・クネへの期待を書いていたが、その後見事に裏切られた形となっている。
歴代の韓国大統領の実績を考えると、誰が大統領になってもまともな外交を期待してはいけないのだろう。

日本の話題としては、鉄道車両で川崎重工によるセラミック合金の車両が落書きが落ちやすいという利点などからシェアを伸ばしている話や、LCCが伸びていることなどが書かれている。
また、アメリカなどではもやっているように、自衛隊や米軍と民間の航空会社が飛行場を共同利用することで、航空会社は路線の確保を、自衛隊や米軍は使用料を抑えられるなど双方にメリットがあって各地で話が進んでいるとあり、なるほどと思った。
税金の無駄遣いと叩かれることが多かった地方の空港も、LCCが利用しだしてから利用頻度が増えたらしく、無駄と思われたハコモノも方法によっては活用できることが分かってくる。

著者の作品には今回も勉強になることが多く書かれていて、読んでよかったと思う。




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