『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』:雨読夜話

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鬼手 世田谷駐在刑事・小林健 (講談社文庫)
鬼手 世田谷駐在刑事・小林健 (講談社文庫)
濱 嘉之
講談社 2012-02-15

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世田谷で勤務する駐在の警官が、様々な事件を解決していく警察小説。
哀川翔の主演でドラマとなったこともあるらしい。

主人公は世田谷の高級住宅地にある駐在警官の小林で一見普通の警官に見えるが、実は以前警視庁の組織犯罪対策部で暴力団担当として辣腕をふるい、ヤクザからは「鬼コバ」の異名で恐れられてきた経歴を持つ。

この駐在というのは警察署よりも小規模なもので、家族とともに住み込む形となっている。

そして町の小さな事件や地域住民の相談などから、暴力団など大がかりな犯罪の存在を見つけていくという流れの連作となっている。

著者が公安や刑事部を歴任してきて警視にまでなった経歴の持ち主で、小説のストーリー以上に警察組織について詳細に書かれている。
副署長が広報やマスコミ対策の責任者となることが多いことや、異動で本庁へ戻るかどうかで出世の有無が決まってくることなど、なるほどと思うことが多い。
特に、現在は暴力団などを担当していた刑事部捜査四課がなくなり、組織犯罪対策部ができたことを全く知らなかった。

警察でも他の組織と同様、上への受けがいいだけで出世している副署長や管理官が登場し、この手の人が捜査の指揮を執るといかに捜査が進まないかが書かれているのもリアルである。

小説としての完成度は高くない気もするが、警察小説を読み始めた身には興味深い作品だったと思う。
著者の作品には『警視庁情報官』や『警視庁公安部・青山望』といったシリーズもあるようなので、読んでみようと考えている。



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