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『ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~』:雨読夜話

ここでは、「『ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~』」 に関する記事を紹介しています。
ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~ (tanQブックス)
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栗本 慎一郎
技術評論社 2012-04-14

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パンツをはいたサル―人間は、どういう生物か


経済人類学者の栗本慎一郎による、通説とは大きく異なる世界史の流れについて書いている作品。
以前読んだ『シルクロードの経済人類学―日本とキルギスを繋ぐ文化の謎』が面白かったので本書を読んだわけだが、さらに踏み込んだ内容となっている。

まず現在では前提のものとされる市場、貨幣、交換、発展といった概念は必ずしも自然発生するものではなく、むしろ病気と捉えることもできるという話から始めている。
そして、それが発生したのは四大文明の中でもメソポタミア文明で、しかも中央アジアや南シベリアあたりから移動してきた民族によるものだという。

そして、(ゲルマン系を主力とする)ヨーロッパ人と中国人の歴史から都合が悪いために伏せられているという歴史が描かれていく。
これは彼らの出身が元々は南シベリアから満州北部にかけての地域で活動していた遊牧民で、その文化の影響を強く受けているというもので、それぞれのプライドの高さからはそれをどうしても認めたくないという。

そして本来であれば歴史で取り上げられるべきなのにそうなっていない国として、スキタイやパルティア、突厥、カザールといった遊牧民の帝国の影響力の大きさについて語っている。
この中では支配者がユダヤ教に改宗したことから、アシュケナジー系ユダヤ人(おそらくヨーロッパの白人タイプのユダヤ人)はカザール出身だったのではないかというケストラーという学者の説を紹介している。
現在トンデモ本扱いされているらしいが、内容自体はかなり関心があるので読んでみたい。

あまり馴染みのない国名や民族名が多く出てきて少し読むのに時間がかかったが、従来の歴史観を覆すような話がいくつも出てきて興味深く読んだ。
著者の他の作品もいくつか読んでみようと思う。



ユダヤ人とは誰か―第十三支族・カザール王国の謎ユダヤ人とは誰か―第十三支族・カザール王国の謎

アーサー ケストラー (著), 宇野 正美 (訳)
三交社 1990-04

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