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『[新訳]荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く』:雨読夜話

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[新訳]荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く
[新訳]荀子  性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く
守屋 洋
PHP研究所 2014-02-13

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中国の戦国時代に儒教の学者として活躍した荀子の言葉を抄訳している作品。
比較されることの多い孟子が仁義をキーワードとしているのに対して荀子は礼儀をキーワードにしているとまえがきに書かれていて、いかに後天的に人格を磨くかに重点を置いているかが分かる。

そして儒教の主流である孔子や孟子、そして朱子などでは孝に重点を置くあまり親には何があっても逆らってはいけないという教えとなりがちだが、荀子は従うべきでない場合もあることを語っているのには好感が持てる。

また、天変地異を為政者の失政のためという考えを採らず、天と人を分けて考えるところも当時としてはかなり進んだ考え方だと感じている。雨乞いをしようとしまいと雨は降る時には降るという言葉がいい。

「君臣編」では民が君主を支えることもひっくり返すこともできることを船と水に例えていて、家康が君主と家臣の関係をこれになぞらえているあたり、荀子をよく読んでいることが推察される。
江戸時代は朱子学を公式の学問としていたが、人の力を重視する荀子の学問もまた日本の思想に大きな影響を与えていたのではないかと考えている。

ポイントを押さえた形で荀子の思想を知ることができ、折に触れて読み返したい一冊だと思う。




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