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『悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東』:雨読夜話

ここでは、「『悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東』」 に関する記事を紹介しています。
悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東 (幻冬舎新書)
悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東 (幻冬舎新書)
中川 右介
幻冬舎 2014-03-28

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ヒトラー、スターリン、毛沢東の20世紀を代表する独裁者3人がいかにしてのし上がり権力を確立していったかを解説している作品。
毛沢東はまだ中国共産党政権が続いているので前半は良かったが後半がダメという評価がされる場合もあるが、3人に共通するのは組織内の低い位置からのし上がって粛清に次ぐ粛清を繰り返し、多くの人々を殺害した歴史上の悪人ランキングでもかなり上位に位置すると思われるところである。

本書では彼らが出世する過程を「立身」、「栄達」、「野望の果て」の3章に分け、いかに味方を増やしてライバルを蹴落としていったかが書かれている。

ヒトラーは大衆を熱狂させる演説や著述、毛沢東はゲリラ戦術や黒を白と言い換えるようなコピーライターの才、スターリンは・・・といった風に卓越した部分があるが、政治思想や経済政策などにはあまり強くないことが分かってくる。
上記に書いたような才能だけではトップへ上がることはできないわけで、ライバルや煙たい人物を排除するための謀略を描いたエピソードが列挙されていく。

組織の情報を得ることができる面倒な業務を担当して人々の弱みを握ったり、「敵の敵は味方」と「敵の敵は敵」という戦術を使い分けたり、安易に妥協せずに権力を握るチャンスはフルに活用するなど、彼らがその後の悪行につながったと思われる出世術が書かれていてインパクトが強すぎる。

3人の謀略によって殺害された人々のことを思うとかなり複雑な気持ちになるが、人間の弱い部分や醜い部分を突くということで効果的だったのは確かなようで、色々なことを考えさせられる。




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