『天を裂く: 水野勝成放浪記』:雨読夜話

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天を裂く: 水野勝成放浪記
天を裂く: 水野勝成放浪記
大塚 卓嗣
学研パブリッシング 2013-07-16

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徳川家康の母方の従兄弟に当たり、波瀾万丈の生涯を送った水野藤十郎勝成の活躍を描いた歴史小説。
水野家は「風狂」と呼ばれるほど好戦的なことで知られ、家康にも”水野を下に使うこと自体馬鹿げている”と言わせるほど強烈な人物が出ている。

主人公の勝成も例にもれず「風流を尽くす」ことにこだわる人物で、小牧・長久手の合戦で父・忠重と大喧嘩をした挙句、仲裁に入った家臣を殴り殺してしまったことで忠重から追放および奉公構え(他家での仕官禁止)を言い渡されてしまう。
行くあてのない勝成を見かねた家康は京都に隠棲するある人物に紹介状を書き、勝成は西国で活躍の場を求めて奮闘していくことになる。

家康や忠重の他にも親友の井伊直政や、その後出会う多くの人物との軽妙なやり取りやくだけた感じの会話、テンポ良い展開などもあってどんどん読み進んでいくことができる。
味方だけでなく有名な武将との一騎打ちのシーンも随所に出てきて飽きさせない。

勝成については藤堂高虎を描いた安部龍太郎の『下天を謀る(上・下)』に重要な役として出ていたのが印象に残っているが、それ以外ではあまり歴史小説などで読んだことがなかったので、思っていた以上に面白かった。
著者は新人作家なのか他に著作が出ていないので、今後に期待したいところである。




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