『宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる』:雨読夜話

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宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる
宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる
宇宙エレベーター協会
アスペクト 2014-06-26

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宇宙エレベーターという協会による、宇宙エレベーターのビジョンや研究の状況、識者たちへの宇宙エレベーターへの印象を問うインタビューなどが収録された作品。

冒頭にはゼネコンの大林組が作成した宇宙エレベーターの乗り物やアースポート(地上の発着所)、静止軌道ステーションなどの建設イメージがカラーで掲載され、大林組の担当者が宇宙エレベーターの解説を書いている。

インタビューでは田原総一郎(評論家)、堀江貴文(実業家)、富野由悠起(アニメ監督)、山崎直子(宇宙飛行士)に4名に対して行っている。
この中ではホリエモンと富野氏が宇宙エレベーターに否定的な見解を示しており、おそらくそれを分かっていた上でインタビューしたと思われるのが興味深い。
ホリエモンは宇宙エレベーターよりも安価なロケットが先に普及するという見解で、富野氏はガンダムで宇宙エレベーターを扱っているくせに、宇宙エレベーターなんて100年くらいの期間限定の夢でできっこないと身も蓋もない言い方をしているのに笑ってしまう。

また、宇宙エレベーターのは地球よりも引力が小さい月で建設する方が実現性が高く、小惑星から資源を調達する方法が研究されていることや、成層圏に滞空できる大型無人飛行船の建造が計画されていることなどが書かれていて、少しずつでもさまざまな動きがあることが分かって楽しい。

宇宙エレベーターによって宇宙へ出かけることが日常化することで新たな娯楽が生まれたり、思想にも新たな変化があると思われること、資材が運びやすくなることで「地球内知的生命」による電波の干渉がない月の裏側でSETI(地球外知的生命探査)が行いやすくなることなども書かれている。

他にも以前テレビで見たことのある、宇宙エレベーターでの乗り物の原型となるクライマー(昇降機)のコンテストが開催されてきた経緯や、宇宙エレベーターに関する疑問とそれに対する回答なども書かれていて、盛り沢山の内容となっている。

他の本で知っていることも当然あったが、宇宙エレベーターを推進している団体が出しているだけあって力が入っている作品だと思う。



[本書で紹介されていた、宇宙エレベーターを扱った小説]


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