『「君主論」55の教え』:雨読夜話

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「君主論」55の教え (知的生きかた文庫)
「君主論」55の教え (知的生きかた文庫)
ニッコロ・マキアヴェリ (著), 渡部 昇一 (翻訳)
三笠書房 2011-09-21

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渡部昇一による、マキャベリの『君主論』において、当時のイタリアの政情で現代人から見て分かりにくいところ、あまり関心を持たれなさそうなところを切り落とし、分かりやすく抄訳している作品。

君主国と共和国の違い、冷酷さの使いどころ、気前の良さは権力の座についてからは有害など、他の『君主論』関連作品に書かれているものと同様の内容だが、本書はかなり分かりやすい方の作品に属すると思う。

特に、成功した君主と失敗した君主の違いについての部分が比較的分かりやすいように感じる。

イタリア半島はヴェネチア、ローマ教皇領、ミラノ公国、ナポリ王国といった小国に分裂しており、軍事的にスイスの傭兵に依存していたり、フランスやスペインが内乱に乗じて事あるごとに侵略するなど、かなり混乱した政情であることが分かる。

軍事的にやや劣るということもあり、こうした政治的な駆け引きが発達したのではないかと思う。
フランスから見るとイタリアは戦争を知らず、イタリアから見るとフランスは政治を知らないという趣旨のことが書いてあった。

平清盛(敵対勢力の弾圧が不徹底で源氏の逆襲を許す)や足利尊氏(気前が良すぎて大名たちに権力と財力を与えすぎたり、脇が甘くて家来の反乱が相次いで南北朝の混乱を長引かせてしまった)など、日本で『君主論』でダメとしているやり方で失敗した日本史上の偉人たちを思い起こしながら読んでいった。




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