『軌跡』:雨読夜話

ここでは、「『軌跡』」 に関する記事を紹介しています。
軌跡 (角川文庫)
軌跡 (角川文庫)今野 敏
KADOKAWA/角川書店 2014-02-25

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
警官の貌 (双葉文庫)
殺人ライセンス (実業之日本社文庫)
デッドエンド ボディーガード工藤兵悟4 (ハルキ文庫 こ 3-39 ボディーガード工藤兵悟 4)
警視庁FC (講談社文庫)
連写 TOKAGE3-特殊遊撃捜査隊


今野敏作品の中で、これまで単行本に未収録だった6編を収録した短編集。
かなり初期の頃から最近にかけてと書かれた時期に幅があるので、『軌跡』というタイトルになったようである。

収録されているのは下記の作品で、警察小説から拳法もの、SFと幅広い。
  • 巡査部長が捜査で組んだキャリアの女性捜査官と、それぞれの抱えている事情が描かれ、それぞれの言葉から話が展開する「老婆心」
  • 拳法の経験がある音楽誌のライターが、取材先で飛鳥時代に遡る拳法に魅せられる「飛鳥の拳」
  • 失恋した人物が南の島でダイビングをする「オフ・ショア」
  • 観葉植物の影響(?)でヒット作品を思いついたことから異常な事態が始まる「タマシダ」
  • ウラシマ効果で息子と同い年になってしまった人物の葛藤を描く「生還者」
  • 著者を思わせる人物が、沖縄の拳法にまつわる不思議な体験をする「チャンナン」

当然作品ごとに好みや出来の差はあるが、全体的には短い中できれいに仕上げられていて、今野作品の良さを再認識できる。

これまで今野作品では警察小説やSFもの、アクションといったジャンルは読んでいたが、拳法をメインにした作品には手を出しておらず、その意味では「飛鳥の拳」と「チャンナン」は新鮮で面白かった。
特に、「チャンナン」では著者と同じで作家業の傍ら空手の流派を設立・運営している人物が主人公となっているので、思い入れが込められていそうなところがいい。いくつか関連した作品も読んでみようと思う。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 今野敏,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック