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『警視庁公安部・青山望 濁流資金』:雨読夜話

ここでは、「『警視庁公安部・青山望 濁流資金』」 に関する記事を紹介しています。
警視庁公安部・青山望 濁流資金 (文春文庫)
警視庁公安部・青山望 濁流資金 (文春文庫)
濱 嘉之
文藝春秋 2014-09-02

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警視庁公安部の青山らが活躍する警察小説のシリーズ第5作。

京都でビジネスコインと呼ばれる仮想通貨取引の会社社長が射殺される事件が発生し、東京でも仮想通貨取引の会社で多額の仮想通貨および預かり金が消失して会社更生法申請が出されるという事態となる。

さらに政治家、官僚、IT企業家といった各界で活躍する人物が11人も短期間に不審な死を遂げるということまで起こり、これらの事件がつながりを持ってくることから、一連の事件に青山たち4人の同期カルテットが対応していく。

前作までで各所轄に配属されていた彼らは警察の定期的な人事異動により、本作で本部へ戻っている。
青山は公安総務課の管理官、龍は捜査二課の管理官として古巣の部署に戻ったが、捜査一課(強行犯)だった藤中は科警研、組対四課(マル暴)だった大和田は人事の監察および表彰の担当と、元々の専門とは異なるが警視庁全体の事件を把握できる部署へ異動している。

県警本部長クラスのキャリアによる汚職や機密漏洩、これまでの作品にも登場した黒社会の黒幕たちの策謀などが出ており、本作も内容がリアルで面白い。
ビットコインという従来なかった取引方法にまつわるリスクや『警視庁科学捜査最前線』にも出てきたような科学捜査の手法といった最新情報が反映されているのも興味深い。

悪人のトップのところまでなかなか捜査が行き着かないところもリアルで、読みごたえがあった。




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濁流資金  著者 濱嘉之  仮想通貨取引所の社長が銃殺された。人事異動で警視庁公安部に復帰した青山望は、同期カルテットと共に事件を追うが、同時に政財界のホープが次々と不審死する事件が発生する。やがて青山は二つの事件の背後に、日本の表と裏の権力者たちによる壮大な陰謀の存在を察知する。公安捜査のリアルを描く大人気のシリーズ最新作! IT会社の社長が殺される。 ...
2017/10/21(土) | 読書と足跡