fc2ブログ

『司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義』:雨読夜話

ここでは、「『司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義』」 に関する記事を紹介しています。
司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]
司馬 遼太郎
新潮社 2005-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
司馬遼太郎が語る 7 キリスト教文化と日本 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 2 歴史小説家の視点 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 6 私ども人類 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 4 文章日本語の成立 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 1 建築に観る日本文化 [新潮CD]


司馬遼太郎による、講演の様子をCD化した作品の第5作。

講演をした場所が静岡県ということで、静岡は土地や気候が良くて米が作りやすいために知恵が発達しにくい一方、隣の山梨県は山地で灌漑をするために土木技術が発達して金鉱掘りに活用された話から始めている。

そこから元々金に関心が少なかった日本人だったが、室町時代から金の輸出が盛んになされるようになったことから商品経済が発達し、結果として江戸時代に合理主義が生まれたことにつながっているという流れで進んでいく。

この「現実をありのままに捉える」という合理主義は現代では当然のように感じるが、儒教などの「先人の教え」や「権威のある書物」を尊重する社会では非常に勇気の要る思想と語り、東アジアで合理主義が生まれたのは日本だけとしている。

江戸時代に合理主義の思想で活動した人物として荻生徂徠、新井白石、三浦梅園、山脇東洋、安藤昌益といった人々が挙げていて、特に山脇東洋が腑分け(解剖)を行った話と安藤昌益による一種の共産主義思想を多く語っている。

その後幕末に水戸学の朱子学的思想が盛んになったことや、敗戦には観念論的な思想が大きく影響していた例を上げ、観念論的な思想には注意すべきと主張していく。

地元の話から始めて自身の考えにつなげていく話題のつなぎ方がスムーズな感じでよかった。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : 司馬遼太郎,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック