『新訳 信長の言葉』:雨読夜話

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新訳 信長の言葉
新訳 信長の言葉童門 冬二
KADOKAWA/角川マガジンズ 2014-11-07

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多作な歴史作家による、これまでの著作で信長が語ったとされる言葉や、こう思っていたのではないかという言葉を現代語で96個挙げ、解説をつけている作品。
実際に資料に残っている言葉から、著者の思い込みで書かれたと思われるものまでがあり、その幅が面白い。

尾張地方には海から幸せを運んでくる風という「あゆち思想」があり、信長の行動もこれに基づいているのではないかということが基軸にすえられている。

天下取りに当たっての構想や、足利義昭や本願寺などの敵対勢力との駆け引き、家臣たちの扱い、同盟者の徳川家康への複雑な感情など、多くの言葉が入っていて、読むほどに信長の生涯がいかに多くの出来事で彩られているかが分かる。

最終的に大大名になったので順調に出世を重ねていたイメージのある前田利家だが、柴田勝家の目付け役として越前に封ぜられたのは左遷という意味合いがあったとしていて、確かに信長政権が続いたら出世できたかどうかはあやしいと感じた。

また、失敗より怠慢を憎むという例で、本願寺攻めの大将だった佐久間信盛を追放した話、秀吉が柴田勝家率いる北陸の戦場から離脱したのは裏で信長の意図が働いていたのではないかとしているなど、過去に読んだ著者の作品に出てきたような話のエッセンスが出ているように思う。

さらっと興味深く読むことができたと思う。



[参考文献に挙げられていた作品]


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