『世界のなかの日本―十六世紀まで遡って見る』:雨読夜話

ここでは、「『世界のなかの日本―十六世紀まで遡って見る』」 に関する記事を紹介しています。
世界のなかの日本―十六世紀まで遡って見る (中公文庫)
世界のなかの日本―十六世紀まで遡って見る (中公文庫)
司馬 遼太郎 ドナルド キーン
中央公論社 1996-01

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
日本人と日本文化 (中公文庫)
日本人の美意識 (中公文庫)
日本語の美 (中公文庫)
ダン・S・ケネディの世界一ずる賢い価格戦略
歴史の中の日本 (中公文庫)


『日本人と日本文化』に続く、司馬遼太郎とドナルド・キーンによる対談本。

江戸時代の人々における出島を通したオランダから得られる知識への欲求や、中国や朝鮮半島の儒教で重視される礼楽が意識されていなかったことの影響、明治時代に西洋文化に触れた際の反応、日本語の変化といった話を語り合っている。

幕末に鎖国が古来からの法であったかのように思われていた例を挙げて、日本古来の伝統とされるものは意外と近い時代に始まったものという話になり、せいぜい戦中や戦後すぐの時期から始まったものが昔からの伝統と思われているというくだりにはなるほどと思った。

他にも『司馬遼太郎が語る 4 文章日本語の成立』でも語られていた、明治時代に共通の文章日本語が成立した話もなされている。
夏目漱石あたりが書き、昭和初めごろに定着したとされるが、こうした傾向に不満を持って分かりにくい文体を好んだ作家が多かった話もあり、いかにもありそうだと思った。

終章あたりでの「日本は世界の会員として云々・・・」という話はちょっと違和感があったが、それ以外はそこそこ面白かったと思う。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 司馬遼太郎,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック