『世界史で読み解く現代ニュース』:雨読夜話

ここでは、「『世界史で読み解く現代ニュース』」 に関する記事を紹介しています。
(042)世界史で読み解く現代ニュース (ポプラ新書)
(042)世界史で読み解く現代ニュース (ポプラ新書)
池上 彰 増田 ユリヤ
ポプラ社 2014-10-02

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池上彰と増田ユリヤによる、現代のニュースにおける世界史的な背景を解説している作品。
中国の海洋進出、オスマン帝国の影響、フランス革命、産業革命と環境破壊の4つをテーマとしている。

中国の南シナ海、東シナ海、インド洋などへの進出志向は明代の鄭和による大航海が背景にあるが、その意図や手法が大きく異なっていることが書かれている。
明では冊封体制に基づく寛容さがあったのに対し、現在の中国は軍事力やカネによるおどし一辺倒なので、周辺諸国から嫌われるのも当然だと思う。

クリミア半島のロシアへの編入問題、ウクライナ内戦、ユーゴ内戦、ISの活動、パレスチナ問題など、中東からバルカン半島、黒海沿岸にかけて紛争が多発している地域は、元々オスマン帝国の領土であり、いかにオスマン帝国が多様な民族や言語、宗教の異なる人々をまとめることに成功していたかが分かってくる。

フランス革命についてはその背景や経過を解説し、人権を擁護する国としてマルクスやホー・チ・ミン、鄧小平、ポル・ポト、ホメイニ師といった政治犯とされたり迫害された人物を保護してきた実績があり、良くも悪くも歴史を動かしてきたことになる。

産業革命と環境破壊についての話は、比較的他の本でも書かれていたことが多く、興味深い記述は少なかったように思う。

全体的には先日読んだ佐藤優の『世界史の極意』に近い感じの作品で、有益な情報を興味深く読むことができた。




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