『誰も書かなかった 徳川家の謎』:雨読夜話

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誰も書かなかった 徳川家の謎 (中経の文庫)
誰も書かなかった 徳川家の謎 (中経の文庫)
小泉 俊一郎
中経出版 2008-12-26

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徳川十五代の将軍を中心に、元の松平家や御三家、御三卿、親藩なども含めた徳川家の人々に関する話を解説している歴史読み物。

最初に、徳川の字は正式には「川」(徳の十四と心の間に一が入っている)という話があっていきなり驚かされる。
そして徳川家がルーツと称する新田家の正統に近いのは上野(群馬)の岩松家だったが、当時の当主が名門のプライドから家康を冷たくあしらったために120石という薄禄しかもらえなかったという話も面白い。

著者によると、2/3を史実に則った話で、残り1/3を俗説によっているとしていて、少々怪しい説を紹介しているのがいい。
例えば八切止夫の『徳川家康は二人だった』で扱った家康入れ替わり説や、家光出生の疑惑など多くの説が扱われている。

著者が考察しているところも多く、家康が信康、秀康、忠輝といった英邁だが粗暴な傾向のある息子たちに冷たかった理由として、祖父の清康と父の広忠が家臣に暗殺されたのもそうした性向にあると見ていたことがあったのではないかという話にはなるほどと思った。

五代将軍綱吉が行った政策には自己顕示欲が強かった理由として身体的なコンプレックスがあったのではないかという話や、七代将軍家継には清武という弟がいたが母親の身分が低くて越智家の養子となったために将軍継承候補になれなかった話、NHK大河ドラマ『篤姫』で堺正人が演じた十三代将軍家定が実は料理好きだったなど、あまり知られていないマニアックな話がいくつも書かれている。

一般的な話を並べた作品だろうと予想していたが、思った以上に濃い話が多くて得した気分になった。




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