『誰も書かなかった黒田官兵衛の謎』:雨読夜話

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誰も書かなかった黒田官兵衛の謎 (中経の文庫 わ 7-1)
誰も書かなかった黒田官兵衛の謎 (中経の文庫 わ 7-1)
渡邊 大門
KADOKAWA/中経出版 2013-07-26

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昨年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の主役である黒田官兵衛(孝高・如水)について、1項目あたり4ページで50の謎という構成で書かれている歴史読み物。
エピソードが多い一方で、実像が意外と知られていないことが最初に書かれている。

黒田家の出自にまつわる諸説や、主家だった小寺家との関係、叔父の小寺休夢(高友)が秀吉のお伽衆として重用されていたことなど、親族や兄弟、家臣などの話が他の作品ではあまり読んだことがなかったので興味深い。

そして黒田藩の儒者だった貝原益軒による『黒田家譜』では盛って書かれた部分が多いようで、天下取りへの野望や、秀吉や家康から恐れられてたこと、秀吉に与えられた豊前中津12万石が業績の割に不遇?という話などは割り引いて考えた方がいいようである。(元が小寺家の家臣という陪臣から加入したことを考慮すると、12万石は妥当という)
この中では徳川秀忠による「今様の張良」という官兵衛評が面白かった。

他には豊前に入部した際に一揆に悩まされた話や、関ヶ原の合戦で吉川広家に出した書状の中では西軍にもちょっと色気を見せていたような話など、あまり知らない話も書かれている。
(書状では広家が毛利家の人物なので、信頼できない段階でカモフラージュしていたのかもしれない)

できるだけ史実に当たって官兵衛の実像に迫ろうとしていることが伝わってきて、なかなか良かったと思う。



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