『弱者の兵法―野村流必勝の人材育成論・組織論』:雨読夜話

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弱者の兵法―野村流必勝の人材育成論・組織論 (アスペクト文庫 B 10-1)
弱者の兵法―野村流必勝の人材育成論・組織論 (アスペクト文庫 B 10-1)
野村 克也
アスペクト 2011-11-05

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ノムさんによる自己啓発や教育について語っている作品。
本書では比較的、言葉の解説を丁寧にやっているように感じられる。

他の作品でもよく書かれているいるが、稲尾和久、森昌彦(祇晶)、福本豊といったライバルたちとのやり取りがここでも書かれていて、いかに勝つために知恵を絞ったかが伝わってくる。

本書で初めて読んだ話は、イチローの外見やマスコミ対応などの振る舞いをプロとして認めていないというところや、当時現役だった金本知憲が滅多なことで休まないすごさ、WBCでの監督決めや一部の采配での不満などが挙げられる。

また、プロ野球では名選手が監督となることがほとんどだが、社会人の野球やJリーグのように、ライセンスとまではいかなくても監督にも研修を受けさせることを提案していることには賛成できる。
そして順送りに監督を交代している風潮を漫然とやっているのはいけないが、例えば川上哲治までの巨人や若松→古田と交代したヤクルトのようにきちんと継続性を持たせる分にはいいというのもなるほどと思った。

品格の重要性を説いて、三原脩の他球団の選手への態度の悪さや東尾修が監督をしていた西武の野次の汚さ、長嶋巨人による報復死球などを指摘している一方で、自身も福本の盗塁対策としてぶつけるつもりで牽制球を投げさせたり、ささやき戦術で対戦相手のプライベートな話をして集中力を途切れさせたことも書いていて、あまりのダブルスタンダードぶりに「ちょっとそれはどうなの?」と苦笑しつつ、ノムさんらしいとも感じた。

豊かになってきてハングリー精神が足りない選手が多いことに対し、いかにモチベーションを持つべく考えさせるかというところは、現在ならではなのだろう。
著作の中では、まずまずいい方の部類に入る本ではないかと思った。




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2015/03/30(月) | 観・読・聴・験 備忘録