『内閣官房長官・小山内和博 電光石火』:雨読夜話

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内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (文春文庫)
内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (文春文庫)
濱 嘉之
文藝春秋 2015-01-05

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『警視庁公安部・青山望』シリーズなど警察小説の著作が多い濱嘉之による、内閣官房長官を主人公とした小説。

主人公のの小山内和博(おさないかずひろ)は安藤政権を支える内閣官房長官で、近年少なくなった党人派で「政界の寝業師」などの評価を受けている。
そして警察庁から出向している官房長官付秘書官の大田は、情報の収集や分析を行って報告を行うなどの業務を通じ、小山内のすごさを日々感じる描写がなされている。
また、青山望警視も登場しており、今後のシリーズ間のつながりを予感させる。

沖縄での米軍基地移転問題、公務員人事、経済政策、地方創生、テロの阻止、スキャンダル対策など、実際に起きた日本の問題についての問題に取り組むところが書かれていて読みごたえがある。

「この作品は完全なるフィクションであり、・・・」と書かれてはいるものの、ここ数十年の日本政治に登場した大臣や政治家、団体などを明らかにモデルにしたということがすぐに分かるようになっていて、そのリアルさが面白い。

大田の口から日本に対しての危機意識を語るシーンが随所で書かれていて、これは著者が大田に仮託して主張しているように感じた。

さすがに青山望シリーズに比較すると小説としてはちょっと負けるような気がするが、十分に楽しむことができたと思う。
実際の政治とリンクしているようなので、そのうちに続編が出ることも期待したい。




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