『鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇』:雨読夜話

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鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇 (角川文庫)
鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇 (角川文庫)
椎名 誠
KADOKAWA/角川書店 2015-01-24

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椎名誠の『あやしい探険隊』シリーズなどにも描かれた、椎名と愉快な仲間たちとのキャンプ旅を多くの写真とともに振り返っている対談。

『鍋釜天幕団ジープ焚き火旅 あやしい探検隊さすらい篇』での対談相手は釜たきメグロこと目黒考二とだったが、それより前を描いている本作では、高校以来の盟友であるイラストレーターの沢野ひとしと対談している。

シリーズの中では第1作の『わしらは怪しい探険隊』にメインで収録されている、伊勢湾にある神島での旅が黄金時代としていて、メンバーが若くて利害などを考えずにバカになって楽しんでいたことが分かる。
本では冒頭で小安が神島を提案していたかのように書かれていたが、実際は愛知県の伊良湖岬まで行くことにしていて、急遽行き先を変更したと語られていて、この一行の行き当たりばったりさや作家が話を盛る実態などが出ているのが面白い。

他にも最初に2年続けて行った琵琶湖合宿や、式根島で水がなくて苦しめられた話、『さすらい篇』でも出てきた粟島に椎名・沢野・小安・依田の4人で冬の映画を撮りに行ったら海が荒れて数日帰れなくなった話など、シリーズに書かれた話、書かれなかった話ともに興味深い。

この頃のメンバーたちは冬山への登山もよくやっていたそうで、海のリーダーが椎名、山のリーダーが沢野と役割分担していたとあり、まさに適役だと感じた。
そして小安や依田などの人物評もやっている。

写真を見ると若い頃の椎名はかなりこわもての印象を受け、メディアなどで見る50代以降の顔立ちとはかなり印象が異なっている。
沢野の若い頃からの写真も多く収録されていて、そのほとんどであやしいポーズを取っているのがじわじわくる。

タイトルにフライパンと入っているように、キャンプでの調理器具についての話も色々としている。
長年フライパンや鍋、鉄板などを使っての経験からそれらの長所や短所、それからアウトドアだからと肩肘張らずに食べたいものを好きなように調理し、楽しく食べることの重要性を伝えたいことが分かってくる。

長年続いているシリーズではあるが、著者たちが最も面白かったと考えている頃の話があれこれとなされ、シリーズを続きで再読したくなる。




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