『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】』:雨読夜話

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日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】 (PHP文庫)
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竹村 公太郎
PHP研究所 2014-07-03

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元建設官僚の竹村公太郎がインフラを中心とした視点で歴史を語る『日本史の謎は「地形」で解ける』シリーズの第3作。

信長が安土を選んだ心理的な理由や家康が大御所となって駿府を選んだ地形的な理由、江戸時代の洪水対策が明治時代よりも優れていた点、稲作を行うために国土改造を行った人々の攻撃的な姿勢など、これまでの作品と同様にインフラが歴史に与えた影響を興味深い形で書かれている。

本作では『幸運な文明―日本は生き残る』にも書かれていたような環境や社会情勢の不安に対する希望を書いているところも多い。
例えば肥料の原料となるリン鉱石の枯渇に対しては冬みず田んぼ(冬でも田に水を張る方法)を行うことで渡り鳥がもたらす糞に含まれるリンが得られる他、イネの害虫を食べるカエルを養うなどの方法を語っていて、なるほどと思ったりする。

また、大阪が都市の原型としている理由や、正倉院が盗賊の被害を受けなかった理由、日本が雪が積もる島だったことと技術が発達したことの関連など、環境と人間についての密接な関わりについての話も多い。

江戸時代に動力が人力だったことを語る章では、塩野七生によるローマ人の物語シリーズの『すべての道はローマに通ず』という作品がインフラ整備に関わる人からは絶賛されているということが書かれている。
どうやらローマの道路を中心としたインフラにまつわる話が書かれているらしく、それまでの作品を読んでいなくても十分楽しめると紹介されていたので、『ハンニバル戦記』から読んでいなかったが、久しぶりに読んでみようかと考えている。

多くの知見が得られるシリーズで、面白かった。



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