『夫婦で行くバルカンの国々』:雨読夜話

ここでは、「『夫婦で行くバルカンの国々』」 に関する記事を紹介しています。
夫婦で行くバルカンの国々 (集英社文庫)
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清水 義範
集英社 2013-04-19

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清水義範による、夫人とのバルカン半島の国々への旅行をつづった紀行文。
主にパック旅行でマケドニア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニア、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシアの10カ国を訪れている。

古代ローマ、ビザンツ、オスマン、オーストリア、ロシア、ヴェネチアなど、大国がぶつかる場所に当たる国々なので、そうした国々の影響があちこちに出ていることが随所で語られている。

東方正教会、カトリック、イスラムなど信仰されている宗教も多いので、教会や修道院、モスク、遺跡についての話も多いが、それらへの予備知識が少ないのでややイメージしにくい。

旧ユーゴスラビアに国々では、冷戦期に統一を維持してきたチトーの偉大さとその死、そして冷戦の終結に伴って発生した独立戦争と内戦の悲惨さについても多く語られている。

そして冷戦期は共産圏だった国々も多いわけで、共産主義の後遺症と思われる部分も多い。
例えば建物では面白みのないビルばかりが目立つことや、アルバニアでは国民の多くがねずみ講の被害に遭ったり、土地の私有権への理解が進んでいないためか、権利もないのに勝手に家を建てて当局が取り壊すという話には驚く。
そしてアルバニアでは鎖国をしていた時期があったため、トーチカ(砲台)が国土のあちこちに残っているのも異様である。

他にもセルビアやブルガリアがかつては現在よりも大国だった話や、独裁者たちの末路、ギリシアのように古代のイメージと現在ではギャップがあるところ(トルコっぽいらしい)など、あまり馴染みのない国々の歴史や文化を分かりやすく説明している。

美しい景色の場所も多いことが文章からも伝わってきたので、いつか行ってみたいとちょっとだけ思ってしまった。




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