『彗星物語』:雨読夜話

ここでは、「『彗星物語』」 に関する記事を紹介しています。
彗星物語 (文春文庫)
彗星物語 (文春文庫)
宮本 輝
文藝春秋 1998-07

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宮本輝による、冷戦が終わっていない時期のある一家にハンガリー人の留学生がホームステイをすることで話が展開する長編小説。

ハンガリー人のボラージュは父の晋太郎の意向もあって城田家で生活することになるが、晋太郎は事業に失敗、晋太郎の妹の恵は子供を連れての出戻りなど、13人もいてかなり騒がしい一家という設定となっている。
そして年をとったビーグル犬のフックもいて、物語のポイントにもなっている。

語り手というか主人公的な役割になっているのは晋太郎の妻の敦子と末っ子である恭太で、他にも祖父の福造など個性豊かな家族たちがボラージュが来たこともあってか多くの出来事を引き起こしていく。

まだヨーロッパでの東西冷戦が終わっていなかったり、インターネットや携帯電話がないあたりに時代を感じたりもするが、問題が発生して悩んだり乗り越えようとする部分は時代を越えているようにも思う。

多くの要素が詰め込まれていて、かなり印象に残っている1冊である。



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