『劉邦(中)』:雨読夜話

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劉邦(中)
劉邦(中)宮城谷 昌光
毎日新聞出版 2015-06-16

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宮城谷昌光による、前漢の高祖劉邦を描いた歴史小説の中巻。

上巻に引き続いて沛公となった劉邦が陳勝・呉広の反乱で混乱する情勢の中、まだ弱小勢力ながらも戦いの中で少しずつ強くなっていく。

陳王を名乗っていた陳勝が敗死したり、魏や斉、趙といった秦に滅ぼされた国々の再興を目指して立ち上がった諸勢力とのやり取り、味方と信じていた雍歯の裏切りにあって落ち込むなど、多くの出来事が発生する。
そして軍師として有名になる張良と出会い、多くの局面で方向性を示してもらうなど、力強い味方になっている。
張良以外にも多くの人物が劉邦陣営に加入し、初対面の人物を将軍や将校に任じるなど、劉邦による適正を見抜いた上での思い切った人事が目立つ。

徐々に各地の勢力が集約していく中、劉邦は江南から決起した項梁が率いる楚軍に加わり、ライバルとなる項羽と出会う。
寡黙で他の将と馴れ合わない項羽はなぜか劉邦には関心を示したようで、軍を並べて秦軍と戦うシーンが増えていく。
また、劉邦は陳勝の元部下だった呂臣という将軍と息の合ったところを見せている。

その後秦軍と戦いの中で大きな事態がいくつも発生し、一旦軍を立て直すなどして戦いを継続していくところで終わる。
司馬遼太郎の『項羽と劉邦』で言えば上巻で収めているところが中巻まで使っていて、他の宮城谷作品とも共通する、序盤の話に力を入れる傾向が出ている。

下巻では一気に話が進んでいくと思われるので、発売を楽しみにしている。




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