『宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― 6 』:雨読夜話

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宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
鷹見 一幸 (著), 銅大 (設定協力)
早川書房 2014-11-21

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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第6巻。

恵一たち宇宙士官学校の面々は前作で「粛清者」の侵略が近いことが分かり、アロイスのさらに上位種族に当たるケイローンへ軍事援助を求めるために首都の惑星に赴き、地球人類と同じように軍事援助を求める種族が多いことから優先順位を決定するための戦いである「魂の試練」というものを受けることになる。

試練の内容などはネタバレになるので書かないが、エレガントな感じのあるアロイスと比較して、ケイローンが尚武の気風があることが伝わってきたり、他の種族における過去における試練の話が出るなど、どんどん銀河文明評議会に属する種族の多様さがあることが描かれているのが興味深い。

そして地球人類が銀河文明評議会の一員として戦うことが最近話題になることが多い集団的自衛権を連想させたり、変にプライドだけは高い種族が地球上のある民族に振る舞いが似ているなど、著者が現代社会の世相に対して思うところを書いているのだろうと思ったりもする。

恵一とバーツという異なるキャラクターによる掛け合いや、進行上どうしても必要となる長めのセリフの多さなどは本作でも健在で、前作から登場している地球の全権大使に当たるナイツ将軍の渋い言動なども魅力を加えている。

序章にあった、地球上でも中島というエンジニアが考案した環境システムにアロイスのエンジニアであるマキモグが関心を示し、マッドサイエンティスト風の2人がやり取りしているところも好きな場面である。

どんどん物語の進行スピードが早くなっており、続きが気になって仕方がない。




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