『戦わない知恵「戦国策」―戦略と説得術』:雨読夜話

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戦わない知恵「戦国策」―戦略と説得術 (学びやぶっく)
戦わない知恵「戦国策」―戦略と説得術 (学びやぶっく)
遠藤 嘉浩
明治書院 2013-04

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中国の戦国時代のエピソード集である『戦国策』の中から、戦いを回避するためにさまざまな人物が弁舌を駆使して必死の説得を行った話を紹介している作品。

下記に挙げている関連作品と重ならない話もあってエピソード自体は面白いが、それぞれの話の後ろに著者が解説文めいたものを書いているところがいただけない。

妙に「昔の人物は偉かったが、それに比べて現代は・・・」といった感じで、日本やアメリカといった国家から政治家、企業人などをこき下ろしていることを書いていて、上から目線なところが鼻につく。

タイトルにある「戦わない知恵」というところも、本書が書かれた頃にも話題になっていた集団的自衛権や安保政策に対する不満が込められているようでもある。
そもそも『戦国策』の中では武力を背景とした脅しや抑止力があった上での説得がなされていることも多く、軍事力の裏づけのない言説ではないのではあるが。

本書の中で「蛇足」のエピソードを紹介しているが、著者の解説文がまさに「蛇足」で、本書の評価を大きく下げている。

これまでに読んだ4冊の『戦国策』関連本の中で、最もつまらない作品だったのが残念だった。




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